本名です

 今回は右側のオリザさんについて。

news.yahoo.co.jp

 演劇って、国が保護しないと消えちゃうものなの?私は、こっちを消してもあっちで火が付くのが演劇だと思ってました。

 エンターテインメント産業っていう位置づけなら国策として保護も分かるんだけど、芸術や思想性を前面に出されてもなぁ、、というのが一般的な感覚ではないかな。

 実は私もどちらかと言えば、オリザと聞いて左側をイメージしてしまうような人間です。平田オリザ氏は間違いなく良識ある方だし、演劇界のことを心から心配していることはわかります。

 でも、喩えとして適当かはわからないけど、「新聞を教育現場に活用しよう」とかと同じにおいがする。もっと言えば、「道徳の教科書」的なにおい。

 この朝日新聞の記事を読んで、私の母(70代)は「そのとおり!」と言って、私にも「読んだか?」と聞いてきました。それくらい、響く人には響いているので、オリザ氏には、発言に自信を持ってもらいたい。しかし、それ故の鳩ポッポ感は拭えません。こういう方こそ、狡猾な事務局長的な人が側で支えて、演劇のことだけに集中させてあげて欲しいです。

 

 ところで、今回のことに限らず、業界独自の保険的な仕組みの設立について国に支援を働きかけることなどは考えなかったんかな。(そういう話は昔からありそうだけど。)

 これからは入場料の一部や寄付金を基金に回すようにするから、国も一時的に補助金を入れてくれないか?とか、公共系の啓発(政府系CMや広報番組)やNHKの出演者に、大手事務所のお笑い芸人やタレントではなく、演劇界の人材をもっと採用してくれないか?とか。他にもアプローチの仕方は、いろいろとあると思う。

 いずれにしても、もともと不安定な業界なんだから、備えもなしに好きなことをやり続けるって言うのは、芸術や文化に理解を求める以上に難しいことだろうな。仲代さんの無名塾は大丈夫かな。。