to me と罰

 新年からまた新型コロナウイルス対応への愚痴で恐縮ではございますが、言わせてください。

 贈賄やらなんやらの疑惑追及から逃げるように決めるべき事も決めずにさっさ国会を閉じてしまったところ、年末年始で陽性者が急増、支持率は急落、後手後手との批判を浴びながら方針転換し始めるも、やっぱり後手後手で今ココといった具合のわが国、日本ですけれど、従わないものへの罰則を決めるのだけは早いようで。決めようとしているのは、日頃「権利を主張するなら義務を果たせ」などと言っている人たちのはずなんだけど、おかしいな。

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 罰則が必要かどうかは別にして、私がこの内容に従うかどうかと言われれば、従うとしても素直にとはいかないでしょうね。

 また「そもそも論」になってしまうのですが、法律にしようとすれば、国会を開いて議論をしないといけません。つまりそれなりに時間が掛かるので、待ったなしの感染拡大期にやるべきことではないはず。

 せめて、寒冷期に入る前に、忘新年会や帰省、成人式の延期をもっときつめに“要請”しておけば、少しは違った結果になったのかも知れませんが、若者世代をやり玉に挙げながら、自らは多人数で会食やパーティーをしていたわけですからね、“本気のお願い”ができたはずもありません。その挙げ句の、緊張感のない緊急事態宣言ですからね。

 私が今、国民に要請するなら、夜間の外出自粛や酒類の提供禁止ではなく、まずは飲食店の「減席(必要距離の確保)」です。一律に利用時間を決められると、その範囲内で完結させたくなるから結局混む(密を生む)し、一気飲みもしてしまう。それが、人というもの。

 はっきり言って、いくら手を消毒させようとも、酔っ払いやお調子者には感染対策上の意味はないことくらい、現場の人ならみんな分かっているはずです。物理的な距離は心理的な距離に通じるので、減席で行動の自制(場を盛り下げる)を促すことができるかも知れません。

 感染のリスクは、「距離(位置)・(接触や滞在の)時間・(発声などの)行動」の関係性で決まるのですから、それ以外をいくらルール化しても効果はあまり期待できません。営業時間や会食人数を厳格化する方向ではなく、テイクアウトや“ぼっち飯”の推進などと合わせて、空いているお店に行くしかない流れをつくれば、飲食店にとっても悪い話ではないと思います。「カスタマーシェアリング」とでも言いましょうか、経済を回すっていうのはこういうことだと思うですが、いかがでしょう。

 さて、今から必ず決めておくべきは、バレンタインデーの延期、、ではなくて、卒業や異動シーズンへの対応です。間違いなく次にここが問題になります。仮に2月に状況が良くなったとしても、ここで失敗したら、この年末年始の二の舞です。単純な罰則による抑止効果に期待するのではなく、全体の行動を変えるような手を“今のうちに”うってもらいたいところ、というとまた派手なことをぶち上げるだけになりそうなので恐いのですが、現場優先で運用の改善を迅速に積み上げるのが、結局は近道。春までにワクチンが行き渡るのもおそらく無理ですし。(これも打たないと罰則にするのかな?)

 神様、罪は罪として受け入れますので、早く私たちに自由をください。よろしくお願いします。

 

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2021年1月29日 追記

 記事の一部を削除しました。